このブログのメインテーマの一つが「中小企業診断士」です。
今回は、なぜITエンジニアである自分が中小企業診断士を目指したのか、その理由を現場目線で整理してみたいと思います。
結論から言うと、
ITの世界だけで完結するのではなく、システム開発の最上流にある「経営課題」を意識して仕事ができるようになりたい
と考えたことが、大きなきっかけでした。
とはいえ、実際の仕事の中で、経営課題にどっぷり向き合えているかというと、必ずしもそうではありません。
そのあたりも含めて、少し正直に書いてみます。
この記事を書いた理由
この記事を書こうと思った理由は、自分自身の考えを整理しておきたかったからです。
ブログを再開するにあたって、
「ITエンジニア」「中小企業診断士」という肩書きを並べるだけではなく、
なぜその組み合わせに意味を感じているのかを、言葉にしておきたいと思いました。
また、システム開発の現場で働く中で、
「なんとなく違和感はあるけど、うまく言語化できない」
そんな感覚を持っている人も少なくないのではないか、と感じています。
この文章が、その違和感を整理する一つの材料になればいいな、という思いもあります。
システム開発は「川の流れ」だとよく言われるけど
システム開発は、よく川の流れに例えられます。
設計、製造、テストと、工程が下流に向かって流れていくイメージです。
その中で「上流工程」と呼ばれるのが要件定義です。
顧客がシステムに何を求めているのかを整理し、仕様として固めていく重要な工程です。
自分自身も、要件定義はシステム開発において非常に重要だと思っています。
実際、ここが曖昧なまま進んだ案件ほど、後工程で苦労することが多いからです。
ただ、実務を経験する中で、
「要件定義をしっかりやっているはずなのに、なぜかうまくいかない」
と感じる場面がありました。
その違和感の正体を考え始めたことが、次の気づきにつながっていきます。
要件定義よりさらに上流にある「経営課題」
違和感の正体は、
要件定義よりもさらに上流にある“経営課題”を十分に捉えられていなかったことでした。
顧客の要望を丁寧に聞いていくと、
最終的にはシステムの話ではなく、
業務の進め方や組織の問題、数字の話に行き着くことが少なくありません。
システムはあくまで手段であって、
本当に解決したいのは経営や業務上の課題であることがほとんどです。
つまり、
システム開発の根幹には、顧客の経営課題を解決するという目的がある
ということです。
この視点を持たずに要件定義だけをしてしまうと、
仕様としては正しいのに、結果として満足されないシステムになってしまう。
そんなケースを何度も見てきました。
SIerの現場で感じた限界と現実
一方で、現実の仕事を振り返ると、
自分が直接「経営課題そのもの」に向き合える機会は、実はそれほど多くありません。
自分の今の仕事は、大手企業を相手にすることが多く、
すでにある程度整理された要件や方針のもとでシステムを作るケースがほとんどです。
顧客企業の経営課題に直結するテーマをゼロから考え、
その解決策としてシステムを設計する、
というような経験は、正直なところ限られています。
それでも、だからこそ、
与えられた要件の背景にある「考え方」や「前提」を理解しようとする姿勢
が重要だと感じるようになりました。
中小企業診断士を取って変わったこと
中小企業診断士を取得したからといって、
仕事の内容が劇的に変わったわけではありません。
ただ一つ、はっきりと変わったと感じているのは、
顧客先の部門や担当者が「どんな課題を抱えていると認識しているのか」を、以前より意識して考えるようになったことです。
システムの要件だけを見るのではなく、
・なぜその要望が出てきたのか
・その担当者は何に困っているのか
・どこまでを自分の課題だと捉えているのか
そういった点を理解しようとするようになりました。
経営課題そのものに直接踏み込める場面は少なくても、
少なくとも「考えずに作る」ことはしなくなった
という点では、自分の中で大きな変化だったと思います。
このブログで書いていきたいこと
このブログでは、
システム開発やIT、セキュリティに関する話題を中心に、
中小企業診断士として学んだことや考えていることについても発信していく予定です。
理想論や成功談だけを書くつもりはありません。
現場で感じた違和感や、うまくいかなかったことも含めて、
実務に近い目線で考えたことを残していきたいと思っています。
また、ときどき趣味や日常のことなど、
少し肩の力を抜いた内容も書いていくつもりです。
おわりに
ITエンジニアとして働く中で感じてきた違和感が、
中小企業診断士という選択につながりました。
経営課題に直接向き合える場面は多くありませんが、
それでも、目の前の仕事をどう捉えるかは自分次第だと思っています。
このブログでは、
システムと経営のつながりについて考え続けた過程を、
少しずつ言葉にしていきたいと思います。
気長に、ゆるく更新していくつもりなので、
よければまた読みに来てください。


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